チャーミー駆け抜ける
この一週間は出かけたり人に会うことが頻繁にあり、心がざわざわしたり、気になること、考えてしまうことが多く、そのせいでやるべきこともたまっていて落ち着かない。
で、この台風。
なんたって名前がチャーミーだっていうから、発生した時点で、どうぞ被害をもたらすようなことなく過ぎてくださいと祈っていた。伊勢湾台風以来というような表現に、それはヤバいと思っていた。伊勢湾台風は昭和34年なので私は経験していないのだけれど、うちの親からよく聞かされていた。
なんでもちょうど両親が結婚した年で、それはそれはすごい台風だったそうな。家のそばに立っていた木が倒れたらわが家が倒壊する(ボロ屋だった)ってことで、暴風雨の中、父が木を切り倒したらしい。
停電の備えを......と思ったけれど、停電自体はインドにいれば日常の出来事なので、気にせず寝た。ら、11時半少し前に、突風の音で目が覚めた。物が落ちる音や派手にガラスが割れる音がして、再び寝ること能ハズ。ニュースを見たり、外を見たり。沖縄知事選の結果に気をよくしたりするうちに、すっかり冴えてきて、気づけばもう起きる時間だった(今めっちゃ眠い)。
シューじいさんは、さすがお年寄りで耳が遠くなり、台風に気づくこともなく、したがって怖がることも吠えることもなく、グースカ眠っていた。幸せものよ。
雨風が収まったあと散歩してたら、ゴム長靴をはいた警察官が立っている。何事かと思ったら、道路には3,4メートルはある細長いトタン板みたいなものが落ちていた。ベニヤ板みたいなのも落ちていた。どこから落ちて来たんだろう? と見上げると、細長いトタン板がもひとつ電線にぶら下がっていた。げげ。
あっという間に駆け抜けていった気短かなところはチャミと同じだ。
台風で田んぼのオダは全壊したそうだ。お米ぜんぶ持ち帰って正解(今のところは、だけど)。
植木が倒れまくったシャーラーのベランダを整えたりしても、練習する時間もあった。さすが11時半起床。
で、私は何を書きたかったのだろうか。もう眠くて思い出せない。さすが11時半起床。
ただ駆け抜けていったチャーミー。
ちゃみさんは、明日から軌道を修正しよう。
イヌの消化不良問題はクリア
シュー太郎氏は空腹ゲロッピ対策で一日三食の身分である。気づけばお腹ポンポコリンになっていた。
鹿肉は一日分を3回に分けたけれど、野菜や穀物をその度にトッピングしてるので、ちと食べすぎだったかも。手作り食の適量がまだよくわかっていない。
きのうトリミングサロンで体重を測ったら、先月より200gの増加。人間にしたら2kg増というところか。
若いころの体重に戻った感じだ。2年くらいずっと体重が減少傾向だったので、お店の人も気にしてくれていた。とりあえず消化不良の問題はクリアしたようだ。今度はもう代謝も落ちているはずなので、太り過ぎにも気をつけないといけないけどね。
一方、私は食事制限中アゲイン。
つい先日、軽くパスタを食べただけなのに、その後ものすごい腹痛に襲われた。あまりの痛さにあぶら汗を流すほど。食中毒を疑ったけれど、あやしいものは食べていない。ちょっと怖いので、しばらくは胃にやさしいものだけ食べている。あったかい半田そうめんをおろし大根と生姜でいただくとか、白いご飯に梅干しとか。そして、イヌごはん用に用意してあるお豆腐やかぼちゃをちょこっと食べるくらい。
ちょっとくやしいので、イヌの散髪中に松茸蕎麦。これがやっと。
老犬化
老犬には見えないと言われるシュー太郎氏であるが、近ごろはさすがに老いがリアルに感じられる。筋力の衰え、感覚器官の鈍化が顕著になって、反応が遅い。
白内障も進んできていて、やがては見えなくなるという危惧もあるが、さっききれいなお姉さんとすれ違うときガン見してたから、とりあえずまだ深刻な状態ではないらしい。
それより先日、朝起きたらおねしょをしていてびっくりした(人間の布団で一緒に寝ている)。
この犬は、あてつけとか嫌がらせとか、イラっとしたときとか、わざとおしっこをなさるときはあるが、おねしょは初めて。
クッシング症候群でお水をがぶ飲みしていたとき、間に合わずちびってしまうことはあったけれど、おねしょとは違った。
夢の中でトイレに行ってしまったのだろうか。
最近は朝が暗いのですぐには気づかなかったのだけれど、どうもシュー太郎氏の様子がいつもと違った。わざとやらかしたときのような憎たらしさはなく、バツの悪そうな顔をしていなさる。
いつものように「ごらー!」と怒れないことがなんだか悲しい朝であった。
敷布団を部分洗いしたあと、歩いて5分くらいのところに昨年できた大型のコインランドリーで丸洗い。100%フェザーの敷布団なので簡単に洗えるからいいのだけれど、こんなことしょっちゅうやっていられないから、おねしょシーツなるものを買った。
というわけで、おねしょシーツで寝ている私です。
消化不良問題は、鹿肉にしてから解決したが、今度は朝、空腹のために黄色いゲロッピ(胆汁なのだそう)を吐くことがあるので、夜寝る前にトイレをすませて、おやつを食べさせることにした。
これからは老化による事件が頻繁にあるだろうから、そのたびに対策を考えねばならぬ。
心配するな。なるようになる。 by 一休禅師
喜心
月曜ムーンデイ休みだったので、一年以上ぶりに葉山の坐禅会へ。
終了後、イモートと待ち合わせて鎌倉の朝ごはん屋さん「喜心」へ。
カウンター席はやっぱりワクワクする。
向付として冬瓜。
それぞれ作家さんの違うお茶碗の中から好きなのを選ばせてくれる。うつわの趣味が私好み。
いま、食器を究極に(理想はキャンプ生活)断捨離するプロジェクトが進行中なのだけど、そそ、こうやって外で楽しめるから捨てちゃってもいいや、と背中を押された。
ごはんが炊き上がり、まず「煮えばな」が出される。蒸らす前の、まだ芯のあるのをちょこっと出してくれるのだ。
そして三種類から選べる汁物は、けんちん汁とどちらにするか迷ったが、めずらしさが優って「海鮮のトマト汁」に。
そして、ごはんは蒸らす時間の経過による変化を楽しめるようにと軽い盛りで出てきて、何度かおかわりする。
次にお魚がやってきた。
最後におこげを出してくださるの。
写真撮り忘れたけどあとお漬物がついて、以上が朝食のコース(アラカルトで、卵とか納豆、海苔などが追加できるようになっている)。
これで2,700円也はお高く思えるかもしれないけれど、それだけの値打ちがあると感じる。
なんたって私は旅館の朝ごはん的なメニュー、つまり、ごはんと味噌汁、お漬物、あっさり系のおかずが最高に好きだから、豪華なコースとかいらないの。
でも、ここでいただくのは朝ごはんというよりも、おいしく食べていただこうというその「心」。手間暇かけているし、その「心」があるスタッフが揃わないと成立しないと思うのよね。
ちなみに「喜心」というのは禅の言葉。星覚 著『お坊さんにまなぶ こころが調う食の作法』ディスカヴァートゥエンティワン刊にはこう書いてある。
道元禅師は食事を作る際の心構えとして「喜心・老心・大心」の三つの心を挙げました。「喜心」とは巡り合わせを喜ぶ心。仏教ではすべてのものには実態がなく因縁が集まってできていると考えます。人間が小さな原子の集合であるという科学的な事実を鑑みると「ワタシ」という存在も組み合わせを少し間違えれば石ころや虫、木の実だったかもしれません。たまたま人間として生まれ、しかもその人間の命を維持する尊い仕事を認識する運命に出逢うのは奇跡的なことです。そのことをまず喜んで調理にあたるという心が食における喜心です。
おいしい飲食店は山ほどあるけれど、そこで過ごす時間全体を楽しめるお店はそう多くはない。小さなぜいたくをしに、また鎌倉へ行こ。
帰りにおいしい白米を買ってきて、今日は煮えばなとおこげを再現し、余韻にひたる。
やっぱり、ごはんほどおいしいものはない!
サカナたちよ
あれは去年の台風のあとだった。
ベランダに煮干しより小さい、いりこみたいなものが落ちていた。
カラスが運んでる途中落とすみたいで、よくご飯粒とか、シャケのかけらが落ちているんだよね。
拾い上げて、ギョッとした。
こ、これは、メダカの干物では......?
間違いない。
台風で鉢の水が増したところへ風が吹いて、放り出されてしまったのだろう。寒い時なんかはメダカたちも底のほうに沈潜しているので、まさか飛ばされるとは思わなかったのよ。ごめん。
台風21号の風が強くなってきた今、ビニールで覆って事故防止対策をしておいた。
今年は産卵から成長を見守っているというのに、あろうことか生まれた子たちを半分以上を死なせてしまった。はっきりした原因はわからないけれど、ある日9匹中4匹が目の前で次々とお星様になってしまったのだった。
それで、大きく育った子3匹とチビ2匹になったのだけど、何日かしたらチビが1匹だけになっていた。しかも、なきがらが見当たらない。食べられてしまったのか?
ベランダ塗装が始まるにあたって、子どもたちを大人の鉢に合流させたが、チビが食べられてしまうのではないかと気になって仕方ない。エサをやるときもチビが上がってくるのを見届けて、チビのまわりに落とすようにしているのだけど、そんな心配はいらないようでチビは元気いっぱいガツガツ食らっている。
これって高校野球でみんなが金足農業を応援したくなる心理と同じだな。
ところで、蓼科の二日目が雨だったので、犬と入れる水族館というのに行ってみた。
長門牧場にて
本日より普通食が食べられるようになった。
......と思ったら、絶不調転じて絶好調に! 真夜中にギンギンギラコ。しかもお腹が空いてきた。ということで、蓼科の報告を。
着いてすぐ、まずは犬のごはんを用意せねば。と、冷凍したまま持参した鹿肉を出した。
ら!
保冷バッグの中に入っているのはカチカチの保冷剤だけ。
............。
私の顔もカチカチに凍った......。
保冷剤だけ入った銀色の保冷バッグ、冷凍庫の中に入れとくなよ! 間違えて持ってきちゃったじゃないよ!
この宿泊施設は犬ごはんやってないし、山の上すぎてコンビニはおろか、普通の食品店などないのだ。
シューよ、きょうは断食してくれ。
......と思いかけたが、以前行った牧場の売店を思い出して車を飛ばした。
かくして、シュー太郎氏の夕ごはんは、
普通だったら絶対犬に与えない、塩分の入ったソーセージとなったのであった。
非常時だけの特例だよ〜。
喜びにはじけ二足歩行となるシュー太郎氏。
が、しかし。
それ以外は、ひたすら下を向いて草を食む、くらーいじいさんであった。
完全に同化してる犬。どうかしてるぜ!
そんなじいさんとは反対に、私は上を向く。
空が広くて、地球が丸くて、向こうの牧草地には鹿の群れが走ってて、なんだか日本じゃないみたいだ。
このあと天気予報で明日は雨と知り、おマヌケだったおかげでこの景色が見られたことに気づく。ちゃみこさん怪我の功名なり。
夏の終わりの絶不調
お盆あたりからヤバい感じがあり、先週初めにとうとう胃腸が死んだ。毎度おなじみいつものアレ。2、3日で復活するかと思いきや、絶不調が続き、毎日、マイソール中は大丈夫なんだけど、終わると座っているのもしんどくて、部長と一緒に横になり眠る。2時間とか平気で昏々と眠る。そんなに眠ったら夜寝られない、どころか、夕方また起き上がっていられず横になり、10時間以上死んだように眠る日々。
そのうち頭痛もひどくなり、ああもう先が長くないかも。
「シューよ、強い野良犬として生きろよ」とか言いながら寝たら、リアルな、生きている両親の夢を見た。
げげ、お迎え?
腸活などとうそぶいていたらこのザマだ。ちょっと調子に乗ると、すぐダメになる腸のくせに。
それはそうと、胃腸がダメになったときに、必ず現れるのが右腕の湿疹。なんでいつも右腕なんだろう。メカニズムが知りたくてたまらない。
一方、ふくらはぎの怪我は、その後遅まきながらも、枇杷の葉エキスで温湿布して、しばらくは練習もやめて安静にしていた。練習再開したけど、ダウンドッグで修復された筋肉(筋膜?)が突っ張ってかかとが下ろせない。少しずつリハビリでストレッチしてやっと全快した模様。全治約1カ月なり。こういう怪我は初めてだったので、ヨガ教師としてはよい経験。
「軽い痛みでもあなどるなかれ」
荒れた胃も修復するのにやっぱりひと月ぐらいかかるのかな。きのうは友人とのランチをキャンセルしてもらい、前から予約してあったきょうの蓼科行きもドタキャンかと思われたけれど、なんとか少しは元気が出てきたので、これから行ってきます。外は殺人的な暑さ。おじいちゃん大丈夫か?