がりがりクンとからあげクン
年度末とか年度始めとかまったく関係ない私ではあるけれど、たまたまこの時期に大きな決断をすることがあったり、悲しい出来事が続いたりして、久しぶりに安眠できない日々が続いた。実に、気持ちが揺れる、乱れるという感覚は空中浮遊以前の私にはまだまだしっかり存在している。
いつもはノーテンキに暮らしているんだなあ。
シャンティな気持ちでいることは、シャンティな暮らしに裏付けられているだけなのだな。
とはいえ、ヨガ以前の私であれば、この動揺はもっともっと激しかったし、ダメージも大きかったと思う。喜怒哀楽は以前と同様にあるけれども、それを落ち着いて受け止めて、暖かく受け入れる器ができたような感じだ。
そんな折、シュー太郎氏の消化器がまたまた不調となり、とうとう激ヤセのがりがりクンになってしまった。手作り食で夏には5キロ近くあった体重が、鹿生肉が結局失敗して4.2キロまで落ちていて、そこから太らせようと私が気負い過ぎたのが裏目に出てしまったようで、フードをたくさん食べるとお腹を壊す、を繰り返してとうとう3.8キロに......。
散歩に行っても歩かないってことがないシューさんが、今日は何度も途中で歩行停止した。体調が悪いんだな。
が!
食欲だけはいつもどおり旺盛で、今朝は練習生の荷物に入っていた「からあげクン」を引っ張り出して食べようとしていた。幸い、容器をむしったところで御用となったのだが、アブナイアブナイ。今そんなの盗み食いしたらとんでもないことになっていた。
それにしても「からあげクン」持って朝練って......。
いや、それよりコンビニにはまず行かない私なのに、なぜ「からあげクン」を知っているのかが我ながら不思議だった。もはや社会の一般常識になっているすごいヒット商品なんだね。
今できるのは寝たきりにならないよう体調管理を万全にすること。
太らないようにコントロールするのは簡単だけど、痩せていくものを太らせるのは極めて難しいと痛感。もう一度胃腸にやさしい手作り食にトライすることを含め、慎重に試行錯誤を続けてみよう。
悲しい報せ
悲報......いや訃報です。
無印のぬか床が逝ってしまいました。
それはそれは毎日かわいがって育てていたんですよ。
2月ごろだったか、ちょっと酸っぱくなってきて味が落ちたので、某嬢に聞いた干し椎茸を入れてみたところ、簡単に復活してまたおいしくなった。
ただねえ、ブームが落ち着いて若干おざなりになってたのね。申し訳程度に何か漬けてはいたけれど、関心がうすれていた。大好きなセロリを漬けてみたけどイマイチ。それよりセロリの葉っぱの味噌汁がブームで、そればっかり食べていた。
3月になって暖かくなってきたので冷蔵庫に入れてみたのだけど、またちょっと寒い日があると冷たいぬか床をかき回すのがアレなんで、もう少し外でいいかと出しておいた。漬けるキュウリを買い忘れて何も漬けないことがあった。という感じで放ったらかしではないけど、愛情を注いでいたとは言えない状況が続いていたある日......。
気づいたら、なんかクサイ。
今までぬか床の匂いが気にならなかったのに、明らかに今までと違う臭いを発している。
あわてて、かきまぜてキュウリを漬けてみたら、キュウリもクサイ。
あの、クサイけどおいしいぬか漬けの匂いではなくて「オエーっ」と言いたくなるような臭いなのだ。
ぬかと塩を足して、捨て漬けをして、朝晩かき混ぜて、昆布を入れたり、唐辛子を入れたり.....と復活を試みたものの、やっぱり「オエーっ」。
ということで、残念ですがお別れすることに。
不甲斐ない飼い主でごめんよ。短い間だったけど、詫び飯のお供として活躍してくれたことに感謝してるよ。どうもありがとう。そして、たぶん喪が明けないうちに後妻を迎えることになると思うけど、わかっておくれ。
お宅のぬか床さんは元気ですか?
華麗なるシュー太郎
トイプードルのいいところは、他の犬種に比べて毛が抜けにくいことと体臭が少ないこと。
以前実家で飼っていたマルチーズは、シャンプーしても1週間ぐらいすると犬臭くなってきたし、実家の掃除機からはいつも犬の匂いがしていて、犬が死んだ後も掃除機にその匂いが残っていて掃除するたびに悲しくなったものだ。
シューは1カ月シャンプーしなくても臭くはならない。汚くはなるがケモノ臭はしない。
なのに、
なのに、
数日前から突然、カレーシューがするようになったのだ。
ええ、人間から出るあの匂いと同じ加齢臭ですわ。
でも、おじさんというよりは女性の加齢臭的な匂いなので、私が加齢臭でその匂いが移ったのかと思ったのだけど、犬をくんくん嗅いでみたら胴体よりも四肢から臭うので、たぶん犬本体から発せられている。むしろ、その犬を触った自分の手が臭くなってるような気がする。自分の体もくんくんしたけどその匂いはなし。でも、自分の加齢臭って自分でわかるのか?
月曜日にシャンプー&トリミングしてもらって、その日は臭くなかったけど、すぐにまた加齢シューに......。
人間と違って朝晩シャワーってわけにいかないから、どうしたものか。
アシュタンガでデトックスしかないか?
そんなわけでちとクサイちゃんになっているおじいちゃんです。ごめんなさい。
若さと老いが代わりばんこに
マイソール中は、練習が終わった人を待ち構えてオヤツをもらうという営業活動に忙しいシュー太郎氏だが、マイソールが終わると営業終了!とばかりにコテっと眠り、昼過ぎまで爆睡タイムに入る。
こないだあいちゃんが来たときも、お茶を飲んで話している間ずっと寝ていたのだけど、ずっとそのシューを優しく撫でていたあいちゃんが「シューが息してない!」と言うので見たら、いつも大きく体を動かして眠っているのに動いていない。ちょうどそのとき病気とか死について話していたので、おじいちゃん寝ている間にポックリ逝っちゃったか?!と一瞬ギクっとしたが、触ったら動いた。
さすがに最近は元気だったり、そうでもなかったりが混じっていて、イヌもヒトもこうやって老いていくものなんだと思って観察している。目がよく見えないからか、誰もいないのに、人の顔の高さをずっと見つめていたりする。ときどき人や物にぶつかったりする。食欲は衰えないのだけど、消化力がついていかないので痩せてしまった。
足腰はまだ大丈夫そうだけど、大久保通りの坂を牛込神楽坂駅のほうへ上がっていると、坂がイヤなのか、あまり歩きたくなさそうに立ち止まったり、ノロノロ歩きになったりする。そんなに急な坂でもないのだけどね。
そんなおじいちゃんが、お山に行くとがぜん調子が出て、犬が変わったようにぐんぐんぐいぐい力強く歩いているのでびっくりだ。
それは私が山道を歩きたいと思っていた気持ちと重なる。うちらにとっては山がホームじゃけんね。もう少し一緒にてくてく歩きを楽しみたいなあ。
イチロー*一弓*シュー太郎
イチローがマリナーズに入った年に試合を観戦した。打席がまわってくるたびにヒットなので、野球好きではない私も大いに楽しんだし、日本人として誇らしく思ったことは、私の頭の中では「わりと最近」なんだけどね。19年目と聞いて倒れそうになった。
ちゃみこの野球観戦史はあれで終わっているのだ。ヨガをやってからは、スポーツ(見るのもやるのも)も文化的な趣味からもどんどん遠ざかっていったので、ワープしたような感覚なのかな。浦島現象ともいえる。
しかし、その年月に驚いていたら、イチローの愛犬一弓がまだ存命だという。柴犬でもうすぐ18才ってすごいわ。父さんがここまで現役続けているんだから俺も長生きして応援しなきゃってがんばってるのだね。さすが、イチロー家の犬。
トイプーでもうすぐ16才のシュー太郎氏にも、ちゃみこさんの引退を見届けてもらいたいもんだけど、ヨガ界の現役はある意味一生だからなー。
てか、そもそも応援されてる気がしない。
近ごろのシュー太郎氏、マイソール中もぜんぜん眠らずウロチョロしたり、更衣室の前でお姉様方を出待ちしていて、なかなか出てこないと文句言ったりしている。出かければ怒るし、仕事の妨害、活動阻害されているだけのような気がするけど?
まあ元気ってことです。
先週トリミングが終わってシューと歩いていたら、トリマーさんが渡し忘れたものに気づいて追いかけてきた。もうだいぶ距離が離れていたので「歩くのが早くてびっくりしましたー」と言っていた。おじいちゃんだからヨボヨボ歩きだと思ったのかな。上り坂なんかはノロノロになることがあるけど、だいたいは私の歩調に合わせてスタスタ歩いているよ。
今日は上着がいらないほどのポカポカ陽気の中、頼んであったダウンジャケットを受け取りに神保町までお散歩した。さすがに飯田橋を越えると犬なんか連れて歩いている人はいないね。
おお、だいぶ咲いてる。
モクレンは花盛り。
芝居の桜みたい。
ソメイヨシノはまだこれからだけど、カナルカフェはもう人がいっぱい。
花を撮ると犬は入りません。あしからず。
時は流れゆく
CHAZENがオープンしたころからの熱心な練習生で今は子育て中のふたりが、シューちゃんに会いに来てくれたよ。それぞれ下の子を連れてね。二人目ともなれば子育ても堂々たるもので、すっかりthe 母になっていた。練習はもうぜんぜんできてないそうだけど、それでいいのだ。今はかわいい子どもたちとの時間を楽しんでおくれ。将来もしまたやりたくなったらいつだってできるのだから。
こんなかわいい子がいたら、練習なんかしなくてもいいさ。
それにしても、時が過ぎたものだ。
ふたりが毎朝練習していた日々はつい昨日のことのように思われるのだけど、話しているとCHAZENもずいぶん変わったと思い知らされる。ここ最近は、結婚・妊娠・出産でCHAZENを離れる人がいない。平均年齢もだいぶ上がっている。前は今よりアーサナイケイケだった気がする。それもCHAZEN、これもCHAZEN。
子どもはどんどん成長していき、シューたろさんはどんどん老いてゆく。
もっと大騒ぎになることを想像していたら、子どもたちはたいへんよい子であり、シューじいさんはお疲れのようであり、大人たちはゆっくりお話ができましたのよ。
あたたかく好き日でありました。
最近のよしなしごと
一日摂心が終わったあとの金曜日。昨日はずっと雨降りだったので、シュー太郎氏とゆっくり神楽坂散歩。
近所のトリミングサロンに寄ってシュー太郎氏の歯石クリーニングの予約を入れる。私の電話嫌いはけっこう甚だしい。電話をかけるくらいなら直接行ったほうがいい。
赤城神社を通ったら、あれま、桜が咲き始めちゃってるじゃないですか。
そういえば今年はミモザがほんのちょっとしか咲かなかったんよ。
昨年の外壁改修工事による受難によるものと思われ......。
天神町方面は何やら新しいお店などが次々にできている模様。神楽坂駅から早稲田方面が穴場なのかもしれない。lakaguができてから神楽坂の範囲が広がったかもね。......と思ったら、なんとlakaguがクローズしていた。なんでもAKOMEYAになるらしい。lakaguで雑貨小物はときどき買ってたけど、服なんていいなあと思って値札を見ると30万円とかで、もう見なかったことにしてさりげなくすすすーっと退散するしかなかったからね。あれ、誰が買ってたのだろうか。AKOMEYAはわりと頻繁に行く店なので、神楽坂にきてくれるのは大歓迎よ。
とか思いながら、その近くのいつも行く服屋さんに寄り数千円で長袖のシャツを買った。ここんちの服の値段がべらぼうに安く感じるのはある意味lakagu効果かもしれないな。何より犬連れで入れるし、渋谷とか新宿とか、人がいっぱいいる場所に行かなくて済むのがありがたい。
そういえば、群馬から野菜を売りに来る草木堂さんの出張販売所が、蕎楽亭のもっと先のほうにあるガレージに移動した。で、先々週だったか、買い物したあとにお釣りとかレシートをお財布にしまいながら歩いていたら、スタッフのおにいさんが落し物を拾って追いかけてきてくれた。
「すいませーん!」という声に振り向くと、そこにはおにいさんに引かれたシュー太郎氏が......。
笑い事ではないが、それ見てわたし大笑い。
買い物中は犬をスリングに入れていて、買い物後にスリングから出してリードを持ったつもりが、外したまま歩き始めてしまったらしい。感覚的にはすっかりシューと一緒に歩いているつもりでいたんだけどねー。
シューはたぶんスリングから降りてぼーっとしてたし、食べ物の匂いがしたから、そのへんを嗅ぎ回っていたに違いない。あーあ、前にもそんなことがあって警察沙汰にまでなったのに、飼い主失格だ。
これはもしかすると、潜在意識レベルで犬を落としてきたかったのかもしれないな。
シュー太郎よ、いつもストーカーのようにくっついてくるのに、なぜついてこなかった?
忠犬はご主人様のそばを離れないものであるぞ。