ちゃみっ気

ちゃみ&シューの備忘録

流血事件

8月を最後にトリミングサロンでカットするのをやめた。
そろそろ自分でやろうかなと思っていたところに、大幅な値上げのお知らせがあったので、ちょうどいい機会だと。

というのも、グルーミングはほぼ丸投げしていたので、散髪のたびにカラダの異変について知らせていただくのが飼い主として情けないというか、不甲斐ないように感じていたからだ。

以前、主に節約のために自分でカットしていたときがあったから、さほど抵抗はなかったものの、目や耳が不自由になってからコマンドが効かないためにハサミがちょっと危ない。が、バリカンを導入したことでだいぶ楽にできるようになった。

ただねえ、ちょっとイヤだったのが爪切り。
シューがうちの実家の子になったばかりのころ、元祖飼い主だった母は爪切りを怖がっていた。前に飼っていたマルチーズのちーちゃんは爪が白かったのでどこまで切って大丈夫か透けて見えたけれど、シューの爪は黒くてそれが見えないのだ。

ワクチン接種のときにそう言って獣医さんに切ってもらった。
獣医さんは、なあに、そんな怖がらなくても大丈夫と言って、ぱちんぱちんと切っていったのだが......、

「あ!」

切りすぎて血が出てきた。

やっぱりプロでも切りすぎてしまうのを見て、母はいっそう爪切りが怖くなったし、他人事として見ていた私もビビった。

そのトラウマがあるだけに爪切りは自分でやってこなかったのだけど、人任せにしないと決めたからには避けて通れない。

おそるおそる。
おっかなびっくり。

鼻うがいじゃないけれど、怖いというのはやってみないから怖いわけで。
やってみたら案外大丈夫だった。

というわけで、爪切りクリア!


ところで、事故というのは大半が気の緩みから起こる。
先日、もはや大した恐怖心もなく軽い気持ちで切っていたら、じわっと流血。

あ、やっつまった。
とは思ったが、血が出ても犬は痛がるわけではなく、キャンとか鳴いたりもない。
キッチンペーパーで拭き取ったのだけど、血がどんどん出てきて紙が真っ赤に染まっていく。


げ、止まらない。

そこで初めて、こんなときどうすればいいか知らないことに気づいた。

獣医さんのところで血が出た時は、何やら止血剤的なものをつけていたが......。
クリニックに行かねばならぬか?

とりあえずホメオパシーで処置しようと、止血の効果があるアルニカを与え、まわりが血にまみれないよう脚を布でぐるぐる巻きにしてスリングに入れ、Google先生に尋ねてみた。

止血剤がないときは小麦粉で代用せよ。

なーるほど。子犬を初めて飼う初心者向けの心得だけど、恥ずかしながら今さら知った。

でも、うちには小麦粉がない。歯の炎症の原因となることがわかってから、小麦粉買ってないのよ(食べてるけどね)。
→そんなときは片栗粉やコーンスターチでもよい。

片栗粉を水で溶いて塗り、どうやら流血が治まったのだった。
ふう。

シュー太郎氏には平謝りだ。

爪を切る時は少しずつ切って、粉っぽくなったら血管が近いのでストップするのだとも書いてあったので、次からは気をつけるよ。

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そんなわけで、いつ見てもワイルドな髪型よ

ニコちゃんとおじいたん(+おばあたん)

ニコちゃんが遊びに来た。
うちのおじいたん、いつもならグースカ寝ている時間なのにソワソワしちゃってる。

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めずらしく興味を示す


さあ、CHAZEN米で詫び飯をいただきましょ、ってとき。

おもむろにおじいたんがおひざに乗っかってきた。

明らかにニコちゃんを意識してる。

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8カ月 vs. 80才


なんだなんだ、対抗意識燃やしてるのか?



ニコちゃんはぐずったりもせず、ずっといいこにしていた。

それで、思わず歌ったのが、ニコちゃんの歌。

ニコニコニコちゃん いつもよいこ♪


しかし、その場の誰ひとりその歌を知らなかった......。


なんですとー?!



あの有名なロンパールームの歌を知らないって?!?!?!


おばあたんはググってみた。


あった。



ニコちゃんのうた



古っ!!!




しかし、それより目を奪われたのは次の動画であった。


https://youtu.be/e8-3sTc519Q

ブーフーウー 1/3


大好きだったブーフーウー



なつかしい。けど、気絶しそうに古い。

うちにカラーテレビが来たのはたぶんこの3年くらいあとだったと記憶する。


こんな時代に育ったのかー、おいらは。


そりゃあおばあたんにもなりますわな。
白髪も順調に生えそろったし。

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ニコちゃんとおばあたん



あー、浦島なみに一気に歳をとった気がする。


おじいたんも撃沈@お膝の上。

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生涯にわたり甘ったれの治らないおじいたんであった

シューの世界は今どんなだろう

弱っていたのは冷えもあるが、フードの量が足りなかったのかもしれない。消化吸収がよいというフードに切り替えたのだけど、吸収がよいだけに、標準の給餌量が今までのフードの半分くらいなの。全身是食欲のしゅーたろさんには少ないと思って増量していたけど、思い切って基準の給餌量をはるかに上回る量を与えたら、少ししっかりしてきた。

でも、状況把握が著しく劣ってきた。
今まではお店の前につないでおくと、瞬時に大きな声でワンワン吠えて抵抗して1分でも待っていられなかったのが、最近は何が起こったのかわからないらしく、ぼーっとつながれたままいる。

かつて図書館の前につないでおいたら、ご近所さんに通報されたこともあるので、おとなしく待っていてくれるのはありがたいのだけどね。それに、つないだ瞬間にリードを噛み切って脱走を図ることもしなくなったのも、助かるけどね。

できれば老化によるものでなく、しつけの成果であってほしかったわ。


先日もお山で、歩いてる途中でリードを放して、シューがこっちに向かってくるところを撮影しようとした。定番の手法なのだけど、その場でじっと止まってしまった。振り返ることもせず、呼んでも反応せず。

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だるまさんがころんだ?


耳はまったく聞こえないわけではないらしく、物音には反応したりしなかったり。ただ、呼んでもどこから音が聞こえているのかわからないらしく、呼んだほうにはやってこないし、すぐそばに居るのに踵を返して反対のほうに行ってしまうのだ。

至近距離になると私のいるほうへ来るので、ある程度は目も見えている。
たとえば、森の家の庭で作業しているとき、目を覚ましたシューが私を探してウロウロしているので、窓を開けて「シューちゃん」と呼ぶと、その声には反応するのだけど、視界には入らず、音のする方向もわからずで、反対のほうへ向かって私を探している。

餌をあげるとき、どこにあるのかがよくわからないみたいで、しばし探したのちにすごい勢いで食べる。

それで水の容器に足を入れてしまうことが多くなったので、お水入れは足のついたトレーに上げておいたのだけど、こないだはそのトレーに乗り上げて水をこぼしていた......。

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クンクンするうちに乗り上げている......


いったい今、シューたろさんの五感はどのようなことになっているんだろう。
どんな風に聞こえて、どんな風に見えているのか。

まだ五体満足の私にはよくわからない。

いや、シューも五体はとりあえずまだ満足だ。五感不満足なだけだ。

私にその気持ちが実感されるまであと20年くらい必要なので、今は想像してなんとかするしかない。

イヌも半身浴

余裕のよの字もなかった9月10月を経て、ようやくこっちブログにも復活よん。


さて、お山に通い始めてからメキメキと元気になっていったシュー太郎氏であるが、このところまたもや弱ってきた。例によって内臓がうまく働いてないようだし、一時ガッシリしてきていた体格がまたガリガリくんになりつつある。

足腰の踏ん張りが効かず、ヨタヨタしていることもあるし、昨日わざわざ書類の上を歩いてぐちゃぐちゃにしたので、「んもー。ちょっとあっちにいって」と胴体を押したら、そのまますってんころりんと転がってしまった。

元気なのに慣れてしまって力加減を気にしていなかった。けれど特別強く押したわけでもないのに、まるでDVというか虐待したような形になったので、あわてて抱き上げてごめんごめんと。

親が老いてきたときもそうだけれど、こんなときはちょっとカナシミにとらわれる。
押してもびくともせず、叱られても屁でもない、憎ったらしいところが取り柄のはずだったのにな。

でも、いつまでも若いときと同じであるはずがない。そういうものなのだ。私自身も遠くない将来そうなるのだ。それが無常ということだ。


ひとつ気づいたことがある。
それは調子の悪いときはイヌもヒトと同じように冷えているということ。

マイソールクラスでヒトの身体を触っていると、体調悪いヒトがその冷えによってわかるのだけど、同様にシューの四肢も冷えている。お灸とか鍼をしてあげたいけど、とりあえずは半身浴だしょ。


ってことで。

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ババンババンバンバン♪


洗濯物用の容器がジャストサイズ。
風呂嫌いのシュー太郎氏なので嫌がるかと思いきや、地獄谷温泉のおサルさんよろしく気持ちよさげに入っている。すぐに目がトロンとしてきた。頭が後ろへのけぞっていく。

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あーごくらくじゃー


この冬はいかにあっためるか。イヌの冷えとりを考えてみたいと思う。

シルクの靴下重ねばきか?

ふたごちゃんとおじいちゃん

お盆休み、妹分がふたごの子分を連れて軽井沢にやってきた。
渋滞にハマる可能性のある車を避けて、うちらも一緒に新幹線に乗る。

犬カートとベビーカー、大人二人と赤ちゃん二人+犬でめっちゃ濃ゆい3人席。でもさすがお盆時期、周りは家族連ればかり。ビジネスマンばっかりだったら気兼ねだろうなあ。

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一本遅らせて3人掛けを確保して正解


なんでもお口に入れて物質を確認する時期まっさかり。

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ラップを見つけてすかさずカジカジ


それにしても、ふたごを育てるってたいへんだわー。授乳や離乳食も、オムツ替えも、おんぶも抱っこも、ぐずってあやしたりもダブルでやってくるから、かーちゃん休むヒマなし。

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ふたりがガン見しているのは私ではなくiPhoneと思われ


離乳食もフル回転で二つの口に運ぶ。
おやおや、何気に三人目の息子ヅラしてやってきて、いちばん真剣な顔で待っているヤカラがいるぞ。

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座敷わらしかよ


おそろいの寝相なのがやっぱりふたご。

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子犬みたい


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合わせて20キロ.....母は勁し

3カ月で二度肋骨を負傷するなんて

5月のある日、お山で草を抜いていたところ、予想した以上に根っこが深くてバランスを崩し左脇の筋肉を痛めた上に、置いてあった熊手で肋骨を損傷した。そのときはまだお山は寒かったから、鼻をかんだり、くしゃみをするのがひどく痛くてね。アシュタンガの練習も不能に。とはいえ、動かし方を工夫すれば作業にはさほど支障なかった。というか、必死すぎてそれどころじゃなかったのかな。

全治一カ月でそれが治り、アーサナの練習も元どおりできるようになってそんなに日がたってない先週のこと。再び肋骨をポキっとやってしまったのだった。某北欧系大型家具店でベンチを購入し、ちょっと重いけどカートに載せて会計して駐車場で車に積もうとしたとき、たぶん気が急いていたんだろうね。すごくへんな持ち方(胸で抱きかかえるような)をしてしまったのだ。ポキって音がしてこれはまずいと思ったけど、痛みはさほどひどくなく、その足でお山へ行き荷下ろしもできた。ただ、途中おにぎりでも買おうとSAに寄ったら急に雨が強く降り出してきて、荷物の下に入っている傘を引き抜くには痛すぎて、結果的に24時間以上の断食をすることになったのは不幸中の幸いか、あるいは不幸に次ぐ不幸なのか......。

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このベンチ......16kgくらいしかないんだけどね


ウッドデッキの撤去が終わっているので、作業にはさほど影響せず。腫れてはいたけれど、痛みも強くはない。どっちにしろ肋骨骨折は放っておくしかないし、あまり気にせずにいた。

それが、東京に戻ってきた晩。寝ているときに寝返りでひどく痛みを感じ、翌朝はちょっと動いただけでイテテテ......という状態に悪化。4日経ってから突然痛むってどういうこと?

ホメオパシーの先生に確認してアルニカを何粒かとったところ、その晩にはもう痛みが落ち着いたのだけれど、連続で肋骨をやるなんて異常だ。よくよく気をつけて作業をしなければ......。まあ、ギックリ腰とかでなくてよかったかもしれない。一応動けるし、アジャストもしているから。


実はそのほかにも、先月マダニに咬まれて皮膚科で切開してとってもらうという事件もあった。けものみち的な笹薮の中を探検気分で歩いたからだ。バカすぎる......。犬にはマダニ除去の薬を飲ませたりして気をつけているけれど、まさか自分が咬まれているとは思わなかった......。

ブヨに刺されたりもしているので、痛い目にあう体験が自然と共存して生きることの教訓になっている気がする。

今やポイズンリムーバーを必携する女ちゃみこです。

都会では歩きたくないワケ

シュー太郎氏の擦りむけた鼻の頭が元に戻ってきた。角膜が傷ついた目も、目薬3種類ですっかりよくなった模様。やれやれ、これからそんなことが頻繁にあるのだろう。

夜中にぶつからないようにするにはサークルで寝てもらいたいのだが、おとなしくサークルに収まっているような犬ではない。とはいえ、私がサークルで添い寝するわけにもいかない。たまたま見つけたのが室内で使うテント。それなら蚊帳の中に布団を敷いて寝るのがひとつのソリューションになるのではないか?と物色してみたりしているこのごろ。

しかし、視力はどんどん衰えているようで、ぶつかったり、段差があるのに気づかないで落ちたりしている。私が何かしていて腕を動かしただけで打たれると思って頭を引っ込めるようになったのも、はっきりと見えないから警戒しているのだと思われる。

神楽坂の商店街などで人がたくさん歩いていると、すべてが脅威に感じられるらしく途中で立ち止まることが多くなった。そりゃそうだね。見えないとコワイもの。それで最近は人が多いところでは抱っこするようにしている。

お山だと誰も歩いてないし、車も通らないので安心して歩けるのだろう。

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お山では坂道もへっちゃらさ


きのう、庭づくりの事例など検索していたら、「余命わずかと言われた老犬を軽井沢に連れてきたら、嬉々として散歩に出かけて元気になり、貸別荘で夏だけ過ごすつもりが、そのまま家を買ってしまったという話も聞いた」というくだりがあって苦笑した。

シューは山育ちだからだと思ってたけど、犬はみんな山が好きなのか。きっと涼しいからだな。犬は暑いの苦手じゃから。

というより私自身が山育ちで暑いの苦手という犬と同じ嗜好なのか。寒冷地で育った人は毛穴の数が少なくて、発汗による体温調整がしにくいらしいのだけど、それって汗をかかない犬に近いのかもしれない。

今週はずっと東京なので、もはやお山欠乏症で手が震えてきそうな犬人間ちゃみこである。