サカナたちよ
あれは去年の台風のあとだった。
ベランダに煮干しより小さい、いりこみたいなものが落ちていた。
カラスが運んでる途中落とすみたいで、よくご飯粒とか、シャケのかけらが落ちているんだよね。
拾い上げて、ギョッとした。
こ、これは、メダカの干物では......?
間違いない。
台風で鉢の水が増したところへ風が吹いて、放り出されてしまったのだろう。寒い時なんかはメダカたちも底のほうに沈潜しているので、まさか飛ばされるとは思わなかったのよ。ごめん。
台風21号の風が強くなってきた今、ビニールで覆って事故防止対策をしておいた。
今年は産卵から成長を見守っているというのに、あろうことか生まれた子たちを半分以上を死なせてしまった。はっきりした原因はわからないけれど、ある日9匹中4匹が目の前で次々とお星様になってしまったのだった。
それで、大きく育った子3匹とチビ2匹になったのだけど、何日かしたらチビが1匹だけになっていた。しかも、なきがらが見当たらない。食べられてしまったのか?
ベランダ塗装が始まるにあたって、子どもたちを大人の鉢に合流させたが、チビが食べられてしまうのではないかと気になって仕方ない。エサをやるときもチビが上がってくるのを見届けて、チビのまわりに落とすようにしているのだけど、そんな心配はいらないようでチビは元気いっぱいガツガツ食らっている。
これって高校野球でみんなが金足農業を応援したくなる心理と同じだな。
ところで、蓼科の二日目が雨だったので、犬と入れる水族館というのに行ってみた。