犬の朝練回顧録
久しぶりにかつてのシューさんの運動場までお散歩に。
お散歩圏内にあるのだけど、ついでの用事がない場所なので長らくご無沙汰していた。
ずいぶんお世話になった思い出の場所。
10年ほど前までここを脱兎のごとく駆けていたシューがありありと蘇る。
ここで出会った甲斐犬(だったかな)のマル嬢、ピレニアン・シープドッグのウラン嬢、パグのブク嬢の3匹は、一足先に虹の橋を渡ってしまったことを思うと、ひとつの時代の終焉のようで泣けてきた。
播磨坂でお花見した日。
3.11のあとでお花見宴会は自粛だった年だね。
あのころは毎日シューとバトルしてたな。
今思えば当たり前だけど、実家では山道をノーリードで思いっきり走っていたシューなので、東京の町内一周的な散歩ではぜんぜん足りなかったと思う。あまりに暴れん坊なので、もっと疲れさせたいけど、自分は毎日ヘトヘトだったので、誰もいない早朝を狙ってこっそりノーリードで走らせていた。
ところが、そんなまだ暗い時間なのに散歩している人たちがいて(4時半集合だったとか)、一緒に犬の朝練をさせてもらうようになったのだ。
見事に女子たちから相手にされなかったシュー。
「アンタじゃまよ」くらいな態度で小馬鹿にされてたのだけど、そこはKY犬だけに、我関せずでおやつもらいたさに走ってた。小学校のときそういう男子いたなあ、みたいな。
そうそう、シューは草食系ってことになってたんだった。
そうして犬の朝練を終えてから自分の朝練に行っていた日々。
CHAZENをオープンするまでの3年くらいだったけど、思い出深い濃密な時間だった。
また、ありし日のシューをなつかしんでいる私。
シューはまだ元気で生きてるけど、暴れん坊だったあのころとは別の生き物になってるからね。今はすっかりかわいい愛玩犬よ。
ひと粒で二度おいしいシューさん。