えんと
後ろ脚が弱って、特に朝方は立ち上がりにくいご様子のシュー太郎氏なので、こんな座り方をしていることが多い。
その写真を眺めていたら、ふと「えんと」という言葉が浮かんだが、ん? ちょっと待て。これはもしや、群馬以外の人には通じない言葉ではないか?
ググってみたらやっぱりそうだった。子どもに「お座りして」というのを群馬では「えんとして」というのだった。大人には使わない幼児向けの群馬弁。そういえば、うちの親は昔飼っていた犬に「えんと」ってコマンドを出していたわ。笑笑
なんだかなつかしい。それに「えんと」って響きがかわいい。
群馬で話す言葉は標準語のふりをしているので、特定の地域や年配の人が使う「いかにも」なやつを除けば、自分が話しているのが方言とは思ってなかったりする。「そうなんさ」が群馬弁だと気づくのは、群馬を出てからなんさね。
今でもときどき思い出すのは、中一のときの数学の先生が、この「〜なんさね」全開で授業をされていたこと。ぜんぜん洒落っ気がない独身女性だったけど、いい先生だったな。半世紀近くたっても記憶に残っているというのはすごくインパクトの高い授業だったってことで、それだけで教師として成功しているのかもしれないと思った。
なじみのない地方の方言には味があっていいなあと憧れてきたけれど、群馬弁も今思えばそれなりに味あるわ。
さて、「えんと 群馬」でググったら、おもしろいサイトを見つけた。
この群馬弁ページ見て思い出したのが「おっことす」。
ウケる〜。「落とす」がなんでそうなるん? でも普通に使ってたわ。
そういえば私、それをつい「おっとこす」って言っちゃってたんさねー。
そういえばその2、何年か前、シューが床に寝ていて思わず「ふんづぶしちゃうよ」って口走ったことがあるんさ。「踏みつぶす→ふんづぶす」だろうけど、まー、きったねー言葉になるんさねー。それが群馬なんさ。
そういえばその3、なんでも群馬弁カルタができたというニュースを見たばかり。
みなさまもぜひ故郷の言葉で『えんとつ町のプペル』を読んでみて。
シューたんの「えんと」三景。
「えんと」しよっても、こんイヌば岡山出身じゃけえ。