若さと老いが代わりばんこに
マイソール中は、練習が終わった人を待ち構えてオヤツをもらうという営業活動に忙しいシュー太郎氏だが、マイソールが終わると営業終了!とばかりにコテっと眠り、昼過ぎまで爆睡タイムに入る。
こないだあいちゃんが来たときも、お茶を飲んで話している間ずっと寝ていたのだけど、ずっとそのシューを優しく撫でていたあいちゃんが「シューが息してない!」と言うので見たら、いつも大きく体を動かして眠っているのに動いていない。ちょうどそのとき病気とか死について話していたので、おじいちゃん寝ている間にポックリ逝っちゃったか?!と一瞬ギクっとしたが、触ったら動いた。
さすがに最近は元気だったり、そうでもなかったりが混じっていて、イヌもヒトもこうやって老いていくものなんだと思って観察している。目がよく見えないからか、誰もいないのに、人の顔の高さをずっと見つめていたりする。ときどき人や物にぶつかったりする。食欲は衰えないのだけど、消化力がついていかないので痩せてしまった。
足腰はまだ大丈夫そうだけど、大久保通りの坂を牛込神楽坂駅のほうへ上がっていると、坂がイヤなのか、あまり歩きたくなさそうに立ち止まったり、ノロノロ歩きになったりする。そんなに急な坂でもないのだけどね。
そんなおじいちゃんが、お山に行くとがぜん調子が出て、犬が変わったようにぐんぐんぐいぐい力強く歩いているのでびっくりだ。
それは私が山道を歩きたいと思っていた気持ちと重なる。うちらにとっては山がホームじゃけんね。もう少し一緒にてくてく歩きを楽しみたいなあ。
イチロー*一弓*シュー太郎
イチローがマリナーズに入った年に試合を観戦した。打席がまわってくるたびにヒットなので、野球好きではない私も大いに楽しんだし、日本人として誇らしく思ったことは、私の頭の中では「わりと最近」なんだけどね。19年目と聞いて倒れそうになった。
ちゃみこの野球観戦史はあれで終わっているのだ。ヨガをやってからは、スポーツ(見るのもやるのも)も文化的な趣味からもどんどん遠ざかっていったので、ワープしたような感覚なのかな。浦島現象ともいえる。
しかし、その年月に驚いていたら、イチローの愛犬一弓がまだ存命だという。柴犬でもうすぐ18才ってすごいわ。父さんがここまで現役続けているんだから俺も長生きして応援しなきゃってがんばってるのだね。さすが、イチロー家の犬。
トイプーでもうすぐ16才のシュー太郎氏にも、ちゃみこさんの引退を見届けてもらいたいもんだけど、ヨガ界の現役はある意味一生だからなー。
てか、そもそも応援されてる気がしない。
近ごろのシュー太郎氏、マイソール中もぜんぜん眠らずウロチョロしたり、更衣室の前でお姉様方を出待ちしていて、なかなか出てこないと文句言ったりしている。出かければ怒るし、仕事の妨害、活動阻害されているだけのような気がするけど?
まあ元気ってことです。
先週トリミングが終わってシューと歩いていたら、トリマーさんが渡し忘れたものに気づいて追いかけてきた。もうだいぶ距離が離れていたので「歩くのが早くてびっくりしましたー」と言っていた。おじいちゃんだからヨボヨボ歩きだと思ったのかな。上り坂なんかはノロノロになることがあるけど、だいたいは私の歩調に合わせてスタスタ歩いているよ。
今日は上着がいらないほどのポカポカ陽気の中、頼んであったダウンジャケットを受け取りに神保町までお散歩した。さすがに飯田橋を越えると犬なんか連れて歩いている人はいないね。
おお、だいぶ咲いてる。
モクレンは花盛り。
芝居の桜みたい。
ソメイヨシノはまだこれからだけど、カナルカフェはもう人がいっぱい。
花を撮ると犬は入りません。あしからず。
時は流れゆく
CHAZENがオープンしたころからの熱心な練習生で今は子育て中のふたりが、シューちゃんに会いに来てくれたよ。それぞれ下の子を連れてね。二人目ともなれば子育ても堂々たるもので、すっかりthe 母になっていた。練習はもうぜんぜんできてないそうだけど、それでいいのだ。今はかわいい子どもたちとの時間を楽しんでおくれ。将来もしまたやりたくなったらいつだってできるのだから。
こんなかわいい子がいたら、練習なんかしなくてもいいさ。
それにしても、時が過ぎたものだ。
ふたりが毎朝練習していた日々はつい昨日のことのように思われるのだけど、話しているとCHAZENもずいぶん変わったと思い知らされる。ここ最近は、結婚・妊娠・出産でCHAZENを離れる人がいない。平均年齢もだいぶ上がっている。前は今よりアーサナイケイケだった気がする。それもCHAZEN、これもCHAZEN。
子どもはどんどん成長していき、シューたろさんはどんどん老いてゆく。
もっと大騒ぎになることを想像していたら、子どもたちはたいへんよい子であり、シューじいさんはお疲れのようであり、大人たちはゆっくりお話ができましたのよ。
あたたかく好き日でありました。
最近のよしなしごと
一日摂心が終わったあとの金曜日。昨日はずっと雨降りだったので、シュー太郎氏とゆっくり神楽坂散歩。
近所のトリミングサロンに寄ってシュー太郎氏の歯石クリーニングの予約を入れる。私の電話嫌いはけっこう甚だしい。電話をかけるくらいなら直接行ったほうがいい。
赤城神社を通ったら、あれま、桜が咲き始めちゃってるじゃないですか。
そういえば今年はミモザがほんのちょっとしか咲かなかったんよ。
昨年の外壁改修工事による受難によるものと思われ......。
天神町方面は何やら新しいお店などが次々にできている模様。神楽坂駅から早稲田方面が穴場なのかもしれない。lakaguができてから神楽坂の範囲が広がったかもね。......と思ったら、なんとlakaguがクローズしていた。なんでもAKOMEYAになるらしい。lakaguで雑貨小物はときどき買ってたけど、服なんていいなあと思って値札を見ると30万円とかで、もう見なかったことにしてさりげなくすすすーっと退散するしかなかったからね。あれ、誰が買ってたのだろうか。AKOMEYAはわりと頻繁に行く店なので、神楽坂にきてくれるのは大歓迎よ。
とか思いながら、その近くのいつも行く服屋さんに寄り数千円で長袖のシャツを買った。ここんちの服の値段がべらぼうに安く感じるのはある意味lakagu効果かもしれないな。何より犬連れで入れるし、渋谷とか新宿とか、人がいっぱいいる場所に行かなくて済むのがありがたい。
そういえば、群馬から野菜を売りに来る草木堂さんの出張販売所が、蕎楽亭のもっと先のほうにあるガレージに移動した。で、先々週だったか、買い物したあとにお釣りとかレシートをお財布にしまいながら歩いていたら、スタッフのおにいさんが落し物を拾って追いかけてきてくれた。
「すいませーん!」という声に振り向くと、そこにはおにいさんに引かれたシュー太郎氏が......。
笑い事ではないが、それ見てわたし大笑い。
買い物中は犬をスリングに入れていて、買い物後にスリングから出してリードを持ったつもりが、外したまま歩き始めてしまったらしい。感覚的にはすっかりシューと一緒に歩いているつもりでいたんだけどねー。
シューはたぶんスリングから降りてぼーっとしてたし、食べ物の匂いがしたから、そのへんを嗅ぎ回っていたに違いない。あーあ、前にもそんなことがあって警察沙汰にまでなったのに、飼い主失格だ。
これはもしかすると、潜在意識レベルで犬を落としてきたかったのかもしれないな。
シュー太郎よ、いつもストーカーのようにくっついてくるのに、なぜついてこなかった?
忠犬はご主人様のそばを離れないものであるぞ。
シューちゃんちゃんこ
今月上旬は、老犬にはありえないくらいのエネルギーをもてあましていたシュー太郎氏だが、その後急速に体調が下向きになってしまった。ずっと寝てるし、しっぽ下がり気味なんだよね。食欲だけは衰えないけど。体調悪くて冷えてるのかな。猫みたいにすぐ私の膝に乗ってくるし、それはいくらなんでもくっつきすぎってくらい温風ヒーターに密着していたので、秘蔵のちゃんちゃんコートを出して着せてみた。
これ、母がシューのジャケットだかチャンチャンコだかを作ろうとしたと思しき、実家から発掘してきたナゾのニット。イメージした完成形がまったくもって不明で、ただテキトーに編んでいったけど、襟のところまできてうまくいかずに投げ出したのかな。手を加えたら、なにかになりそうな気がして持ってきたけど、なんたって鎖編みしかできない私ですけん。端を合わせてフードにしたのみ。
作り直すような気力も能力もないのに、捨てるにはしのびなくて、あまった毛糸と一緒にとっておいたのだよ。ふと思い出して着せてみたら、CHAZEN生にウケてた。
母のことをなつかしく思い出した。
意識があるうちは最後まで「シューちゃんに会いたい」って言っていた母のことを。
そして、最後まで天涯孤独となる私の行く末を案じていたけれど、お生憎さま、私は安らいで幸せな人生を送っておりますよーだ。
テルマエラクーアでデトックス
宣言どおり、ひとりで旅に出てきました。大自然はないけれど、近場の温泉ラクーアへ。
ああ、またもや「灯台下暗し」でした。
歩いて行ける温泉があることになぜもっと早く気づかなかったのでしょう。もちろん存在は知っていたのですよ。徒歩圏内に住んで15年、よく犬を連れて散歩に行く場所でもあるのに、友だちが絶賛していて一緒に行こうよって誘われたことさえあったのに、行く気にならなかった。そのころはひんぱんに群馬や長野の温泉に入ってたからね.....。
帰ってきたら何もしなくていいように、午前中に仏教やインド思想の本を読んだり書きものを集中的にやってから、朝11時の開店時間を15分ほどすぎたころに入館。平日でも人が多い。おばちゃんはもとより、若い人、若い男性もけっこういる。
入ったとたんにインドの匂いがしたのは、ヘナの専門店があるからね。館内には、いくつものマッサージやエステのお店があるので、まずその予約へ。フット&ヘッドマッサージ60分を予約して、時間までに少し体をあっためておこうと温泉につかる。
いや、びっくり。ホントに温泉なんだ。もっとナンチャッテかと思ってたわ。全国各地にどこが温泉?というような温泉がある中、こんな近くに温泉らしい温泉があるなんて......。でもあくまで都会的。というか、これはテルマエロマエだわ。なんとなくローマの公衆浴場の遺跡を彷彿させる。平たい顔族ではあるけれど。
予約したタイマッサージのお店があるエリアが、なんかもうバリみたいな楽園的な雰囲気のところで、極楽のフット&ヘッドマッサージ。お願いしたのはタイ式じゃなくて日本式なのだけどちょうどよかった。フットでは押されている場所に意識が集中するため、瞑想的な時間を味わったけど、ヘッドのころにはもはや意識が遠のいて夢心地。気持ちよくってデレデレになって、でも何よりいいのは、施術の終わった後すぐ着替えて電車に乗ってみたいなシャバの現実に戻らなくていいところ。これが何よりいい。
マッサージですごく毒出しした感があるので、常温のお水を買って飲みながら一休み。のち、今度はゆっくり温泉へ。湯上り後に再びお水を買って合計1リットル飲んだ。水嫌いの私にしては珍しい。レストランやカフェ、バーもあって、ビールをくーっと一気飲みしたい気分だったけれど、せっかく毒を出したのでやめておく。私の身体、もうあまり汚れたくないらしい。
お水を飲みながら、持参した澤木老師の本を読む。落語みたいにおもしろい話だから、澤木老師の法話には人があふれるほど詰めかけたっていうのがよくわかる。飾らないストレートな物言いで、ぜんぜん利口ぶらないで、それでいて仏教の核心をついているところがすごい。かっこいい。
さて、小腹がすいてきたところでランチタイム。
入館料とランチがセットになったチケットにしたのだけど、これがなかなかお値打ちでして。
ちょっと私にはお魚が多すぎる感じだけど、温泉旅館で食べる夕ご飯と考えたら、プチ温泉気分が盛り上がっていいじゃないですかー。そもそも私はもう夕方以降にこんな食事ができない身体なので、ランチとしていただけるのはありがたい。
これで締めて諭吉たったの一枚ですよ、奥さん。
温泉地に行ったら電車賃とレンタカー代で消えていくお金でマッサージまでまかなえる。行き帰りで逆に疲れるようなこともないときたら、最高のムーンデイの過ごし方かもしれない。
帰りは買い物でもしてゆっくりしていこうと思ったけど、もうだるくてだるくて......。デトックスしたなー。
あまりにもよかったので、逆にこの快楽に溺れて通い詰めそうでヤバい。
立春小吉
立春のとおり、あたたかい一日。ジャケットなしで飯田橋神楽坂散歩。発泡系のドリンクを飲みたかったけど、月曜は犬と入れるカナルカフェも、ル・ブルターニュもお休み。
伊豆以来ずっと東京引きこもりだから、大自然欠乏症で手が震えてきた。明日はムーンデイのお休みだから、どこかに行きたいな。犬連れで泊まりに行くといろいろ面倒な上にゆっくりできなかったりするので、これからは日帰りにしようと思ったのだけど、たとえば温泉のような犬と一緒に入れないところに行くとなると待機させる車が必要で......などと考えると、出かけるのも面倒になったりする。
きのうはひさびさにシューと大ゲンカした。マジギレる犬に制裁*3回。そのたびに汚れ物を洗って干して夜が更けていった。マインドが乱れたので、服を脱いで浴室に入ったら栓を外したまま湯張りしててお湯がなかったり、お茶を入れたら湯のみを倒したり、ろくなことがない。コンニャローと思えば思うほどろくなことがない。
もう、こんな犬置いてひとりで旅に出てやる〜!
あーあ、人間だけで旅に出たいな。
人間だけなら比較的安くて、そこそこいいところに泊まれるのにな。
昨年の夏ごろはヨボヨボ感が漂っていたシューじいさんだけど、近ごろあまりにも元気になってきたから、ペットホテルに預けてどっか行っちゃおうかな〜。シューよ、後悔しても遅いぞ。ハッハッハ。
綿入れ半纏のコボちゃんとヤッケのシューちゃん。
きのうは鬼にさせられたから怒ってたのかなあ......。