ちゃみっ気

ちゃみ&シューの備忘録

美術館へ

シューちゃん元気ですか?
お山はまだまだ寒いけれど、少しずつ春の兆しが増えてきたよ。

こないだ、美術館に行ってきたんだよ。
「劉生・麗子・夏子」っていう展示があってね。シューはおいしいものと女子高生にしか興味ないから知らないと思うけど、岸田劉生っていう昔の画家の人がいて、そのおじさんの娘の麗子さん、そのまた娘夏子さんの3人の画家という企画に興味をそそられたんだ。

韮崎大村美術館は、うちからわりと近かった。とても小さな美術館だけど、街外れだから静かで、2階のティーラウンジからの八ヶ岳の眺めも最高で気に入った。大村美術館ていう名前だったから、きっと大村さんというお金持ちのコレクターさんがいるんだろうなあと思っていたら、大村さんはあの、ノーベル賞大村智さんだったんだ。

シューがいつも飲んでたフィラリアの薬。おいしいからシューが大好きだったアレ。一粒3千円もするから、一度間違えて捨てちゃったとき、ゴミ箱を漁って探し出したあのお薬ね。あれが大村さんの発見したイベルメクチンだったんだね。コロナでイベルメクチンという名前を聞くようになって初めて認識した。

大村さんは、小さい頃たいして勉強もしなかったんだって。スキーのノルディックなんかもしてたみたいだし、美術品を集めたり、いろいろな方面に興味がある人なんだね。おかげで、薪作りとかゴミの片付けの日々に、ゆるりと文化的なひとときが過ごせたよ。

東京の美術館は人が多すぎて疲れちゃうけど、小さな美術館はひとつひとつの作品とじっくり向き合うことができていいんだ。それに、今は車の中で怒ってワンワン言いながら待っている犬がいないから、ゆっくりできてありがたいよ。

今となっては、待っていてくれる存在があることがありがたかったんだと思うけど、いればいたで文句を言っていたのに、いないと寂しくて仕方ない。ほんとうに勝手なものだ。そろそろシューちゃくも卒業しようと思ってるけど、それは決意してもムダで、気づいたらシューちゃくしなくなっているっていうものなんだよね。

そういえば、昨夜の夢になんでもない役で登場してたね。来てくれてありがとう。きょうも1日がんばるよ。

先っちょだけの残念な富士山@美術館駐車場