ちゃみっ気

ちゃみ&シューの備忘録

18歳5ヵ月に

本日、18歳5ヵ月になったシューたろさん。
10月はじめの時点では、ここまでもたないか、あるいは末期的な様相になっていることを想定していたのに、そんな気配がなくてなんだか申し訳ないくらいだ。

昨日、少し迷ったけれどええいと全身シャンプーしたら、案の定発作が起きた。脱衣所をガンガンあっためて、ソッコー乾かして服着せて、リスクを最小にしたつもりだったんだけど、そうとうなストレスであったことは間違いない。お風呂のあと4時間くらいで発作発生。いつも私が寝た後か布団に入っているときにはじまるのだけど、きのうは私が風呂上がりの髪の毛濡れた状態だったので、頭にバスタオル巻いたままあたふたした。

大発作が収まっても数時間は神経の興奮状態が続いて、ピクピクとけいれんが続く。その間、立ち上がろうとしては転び、立ち上がろうとしては転び......ということを繰り返す(それでサークルが必要)のだけど、転んだ拍子に腫瘍の第5次崩壊まで発生して、血と滲出液でえらいことに。

おまけにおむつをしていなかったもんだから失禁の片付けもたいへんで。あんど、今朝も不測のちっこが2回あり、今日は洗濯機を5回まわしたさ。それよりここ数日、9周年関連で寝不足続きだったから、発作で寝られないのが拷問すぎた。さすがに今日は昼間寝落ちた(ので今起きていられる)けどね。

授乳中のお母さんとか、在宅介護している人はたいへんだよね。どちらも経験しなかった私は、そのたいへんさが想像できるくらいにはなったかも。


発作の翌朝だろうが、食欲にはみじんも変化のない、不死身のシューたろさん。

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食欲は最強なり

昔のオンナがきてくれたぜ

さて、その後のシューは相変わらず。弱っていく気配はまったくなく、部屋の隅につきあたって迷子になってはイラっているくらいだ。腫瘍は第三次の崩壊のあと、昨日カサブタがとれかけたまま、内側から第四次が崩壊し、血が混じった滲出液が出てきた。もはやループなので写真省略(撮ってもいない)。

言わずもがなではあるが、食欲は全開である。
シューの病状を心配して会いにきてくれたゆっちゃんママも、ぼんやり佇んでいたおじいちゃんがごはんを食べ始めたら突然飢えた狼になったのを見てウケていた。

シューを実家に預けることができなくなってから、泊まりで出かける時のシューの預け先に苦労したのだけれど(ペットホテルなどが超苦手なため)、ゆっちゃんのママが二度ほど預かって家族みんなでかわいがってくれて、どんなに助かったことか。一度目のときはまだゆっちゃんのママが毎日CHAZENで練習していたので、連れて行ってリードを渡したらシューは大喜びで大好きなゆっちゃんママと一緒に走り去り、私のほうを振り向きもしなかったのだ。

これには驚いた。
いつだって今生の別れのように泣き叫んで飛びかかって大騒ぎするのに、生涯にただ一度だけ、このときだけはオンナ好きが優って捨てられる恐怖を感じなかったらしい。奇跡だ。

私の姿が見えなくなったときのシューの狂わんばかりの必死さを見ると、たとえその他の条件が合ったとしても「この犬を預かるなんてムリっ」て誰もが思うのよ。だからシューが喜んでついていったのを見て、ほんとうに安堵した。ゆっちゃんママには感謝してもしきれないほどの恩義を感じている。

そして、そういったわけで、かれこれ5年ほど私はシューを置いてはどこにも行けないでいる。シューを看取った後は勝手気ままな旅に出るぞと企んでいるのだけれど、どうもシューがそれを察知して「絶対死ぬもんか」とがんばっているように思えてならない。全力で阻止しているように思えてならない。

現状、私が旅に出られるのはまだ先になりそうだ。

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ひだまりに落ちている犬一匹

無限ループ

展開が早すぎて、もう第三次が終了した。

前の記事の振り返りから。

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しぼんでシワシワの腫瘍くん(11月5日)


その翌日てんかんの発作があり、一晩中興奮状態だったばかりなのに、発作明けた翌昼ごろにはもう赤く腫れてきた。

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ほっとしたのも束の間......(11月7日)


発作明けでまた血祭りはキツいなあ(イヌ&ヒト)と思っていたら、転んだ拍子に破裂して日中に血が出たので、その晩は無事睡眠確保できた。しかし日中だと歩き回って血を撒き散らすかもしれない。なんとかならないものか? 

無理矢理ウエスで縛ってみたら......

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あみだババアになった


このまま寝かせてしばらくはよかったが、すぐにズレて、起きたらもう外れてしまった。それに虐待にしか見えない。

それにしても、どうやらこの、腫れる→破裂する→血祭り→カサブタというサイクルが無限ループしているだけで、命に別状はないような気がしてきた。こんなことに付き合わせてすみません。


ところで、今日は腫瘍とは別になんだかイライラが募っているらしいシューさん。
そして私も今日はお役所マターで怒りが渦巻いていた。

忙しくてかまえないからよけいにイヌがイラッとする。
電話中に「ワンっ!」と大きな声を出す。
その音にヒトもまたイラッとする。
電話先とイヌ、どっちにイラッとしてるかわからなくなる。

サンスクリット語に取り組んでいるとイライラしながらイヌが歩き回る。
頭をかかえて調べまくっているときに「ワンっ!」と大きな声を出す。
ああもう集中できんわい! とまたイラッとする。

私もシューと同じ漢方薬飲んだ方がいいみたいだ......。

カピカピがはがれてカサカサに

腫瘍とはたぶん関係ないのだけれど、フード自体に水分を多めに入れているせいなのか、ちっこの量(回数)が増えてオムツが大活躍だった。

M嬢がデコってくれた「腹巻&オムツ」のストリート系シューさん。

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腰を冷やしてはいかんのよ


よくクルクルまわったり、大きく開脚したりして踊ってるしな。

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「89歳、腫瘍もち」だけどぉ


腫瘍のその後について、第二次崩壊(10月26日)では分泌液が多くなかったためかカサブタ化も早かった。週明けに「どうですか?」と聞かれたのでマズルをクイっと持ち上げたら、ちょうど自然に剥がれかけてきたところだった。

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前回よりも小ぶりなカサブタ(11月1日)


坐禅会の日(10月31日)は具合悪いらしく機嫌が悪かったが、翌日からはずっとおだやかに寝ていることが多く、私も今週はわりとまともに眠れて平和だった。小康状態のときに寝ておかないとね。

第一次崩壊でとれなかったカサブタの残骸もようやくきれいになり、腫れがひいたせいか、むしろ乾燥してカサカサになってきた腫瘍くん。

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みごとにハゲたけど(11月5日)


とはいえ、シコリ自体はまだ残っているので、第三次以降もあるだろう。あるいは別のところに出てくるのかもしれない。それでも、シューさんの生命力=食欲は依然として衰えるところを知らず。まだまだ腫瘍の言いなりにはならないみたいだ。

そして、漢方がこの生命力をバックアップしていることはまず間違いない。

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軽快な足取りでお散歩

第二次崩壊の経過

腫瘍を発見し、余命宣告的なもののあった日からひと月が経過した。いろいろと問題はあるにはあるが、まだ力も強く、体も特に上半身はしっかりしていて、とてもじゃないが命の火が消えかかっているようには思えない。

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後脚踏ん張って、全力でケーキを召し上がる


無事に18歳4カ月の月誕生日も迎えられて、この分なら卒寿のお祝いもできそうな気がしてきたが、そういうことを言っているとガツンとやられるので、へんな期待はしないでおこう。

ただし、腫瘍はおとなしくしているわけではない。

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10月23日 カピカピが剥がれたときの腫瘍くん


この乳頭のようなポチッとしたところが、どんどん赤くなってきたのは前回と同じ。(以下、閲覧注意)

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10月25日 14時の腫瘍くん


これはまもなく決壊するだろうとみて準備をととのえるも、日中は破れることなくただひたすら赤黒くなっていった。痛みとおそらくは灼熱感のような不快さでシューの機嫌は最悪。なだめたりすかしたりして寝かしつけるが、しばらくすると起きてしまう。夜にはさらに毒々しい色になっていた。こりゃ痛いわな。

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10月25日 19時の腫瘍くん


崩壊が始まったのは真夜中。何度も起きてフンフン泣く犬をなだめては寝て、ということを繰り返すうちに手先に液体を感じた。血祭りのスタートだ。

どうにかして押さえられないかと思うが、いい方法が浮かばない。ためしに柔らかいエリザベスカラーにタオルを巻きつけて装着してみたところ、精神状態が尋常でないためか、狂ったように嫌がって騒ぎ出した。翌日が雨の予報だったので、できるだけ寝具を汚さないようにして寝かせたのだけど、ブルブルっと顔を振ったら血が四方に飛び散り......。

それでも、いったん崩壊が始まると痛みが引くようで、そのあとは朝まで寝ていた。1回目のときのように血液のあとに膿が出てくることもなく、朝のうちに出血が止まる。

いつもマイソールの時間は練習生の気配を感じて寝ないのだが、この日は起きてくることがなかった。食欲にはこれっぽっちも変化がないのだけど、疲れていたのかお昼ご飯を食べてまた寝る。

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死んじゃったかと思うほどに......


2日たった昨日の夜、再び痛みが出てきたらしく悲しい声で泣くので、ホメオパシーの先生が持ってきてくださったレメディをお口にポイっと入れる。この痛みと炎症用に排膿散及湯という漢方薬を飲ませているが、レメディならば様子を見ながら連続して与えられるので心強い。案の定、再び泣き始めたのでもう一粒与えたところ、すっと静かになって寝た。

やれやれとスリッパを履いたら、何か異物を感じて見てみるとレメディだった。ポイっと入れたつもりが落ちてたんだね。すばらしいプラセボ効果

夜中に今度はようやく膿が出てきた。量は多くないけれど、出てしまえば痛みもなくなって、今日はご機嫌うるわシュー太郎さまでございます。

とりあえず、ご心配を裏切るほどには元気です。ありがとうございます。

カピカピの中は......

今週のシューさんは、あまり大きな変化はなく、もちろん食欲は全開のまま。マダムから豪勢なケーキが届いたので、活力もアップした。

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バックに白が被ってケーキが映えなかった......


一昨日、夕方食べたものを2時間後くらいに吐いたので少し心配したが、翌日はなにごともなかったように食べていて、問題なし。先日読んでいた漢方の本に書いてあったのだけど、末期ガンの高齢者で食べられている人は、衰えていない胃を漢方でさらに強化するといいらしい。それを犬にも応用してみているのが奏功したか?

翌朝は特に寒かったので、新しく買った裏毛のパーカーを着せてみたが、サイズ的にちょっと窮屈そうで、吐いたばかりで締め付けるのはよくないと思い、マントのように羽織らせておいた。石田純一風とか言っていたのだけれど、腹巻をして歩く姿を見ていたら、こりゃどう見ても寅さんじゃんよ。

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フーテンのシュー太郎


さて、腫瘍は黒いカサブタ状のもので覆われたまま、特に目立った変化はなし。また滲出液が出てきたりするとアレなので、触らないようにしていたが、きょう身体を洗ったとき、お湯がかかってふやけたのかポロッと剥がれ落ちてきた。

ちょっとグロいけど見る?

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まだけっこう盛り上がっている


コワいと思ったのは、毛がごっそり抜け落ちているところ。カサブタにくっついて毛もとれてしまったみたいで、腫瘍の部分だけ禿げている。いかにも「悪性」という見た目。ここからまた膨れてくるのかな。とりあえず、口の中側ではなくてよかった。見た目はこんなでも外側なら食べる支障にはならないからね。

そんなこんなの病状報告でした。
とりあえず、あさって18歳4カ月にはなれそうな感じです。インターネットの向こうからご声援ありがとうございます。

カピカピになった

食欲だけで判断すると、あと3年くらい生きていそうなシューさんなので、こんなにこまめに更新する必要もないのだけれど、安心した途端に次の展開がやってくるので、今の様子を報告しておこう。

腫瘍が崩壊した翌日も滲出液がじわじわ出ていたが、痛みなどおさまってだいぶ落ち着いた。腫瘍が発覚する前から首をのけぞらせるような体勢で寝ていたのが、首を下に傾ける自然な体勢に戻ったのが何より。

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お耳が赤いのは熱っぽいから(10月14日)


それにしても、この腫瘍から出てくる滲出液はやっかいだ。そこらじゅうが汚れる上にクサイ。なんとかガーゼをあてがえないかと試みる。

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こんなんいやや〜と抵抗され、あっけなく剥がれたさ......


が、その翌日にはそれもおさまり、カピカピの黒い塊となった。ベッドに敷いたタオルももう汚れない。

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洗いたくなるが、がまんがまん(10月15日)


次の波はきっと巨大なんだろうなあ。

やれやれって思っていると突然やってくるんだろうなあ。

しかし、どんなに腫瘍が酷くても血まみれになろうとも、きっと食欲には変化がないと思われる。

クチャいけど、どんなかわいいシューちゃんよりかわいいので、ねこっかわいがりしちゃうよ。

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オバケだじょー